髪が整うと、日常が動き出す
――CISTAが提案する“回復美容”という前進の力――
止まりかけた時間を、もう一度動かすために
抗がん剤治療を終えて、再び髪が生えてくる。
その瞬間は、長い闘いを乗り越えた証であり、何よりも「生きていること」を実感できる喜びのひとつといえるでしょう。
けれど、鏡に映った新しい髪が、思い描いたものと違うとき、その喜びはほんの少しだけ戸惑いに変わります。
強いクセ、うねり、広がり。
「やっと生えてきたのに、どうして…」そんな小さなつぶやきが、私たちのもとに届きます。
CISTAが考える「回復美容」とは、そんな“止まりかけた時間”をもう一度動かすための美容。
それは、心を癒やすためではなく、前を向く力を取り戻すための技術です。
治療のあとに続く、もうひとつのステージ
抗がん剤治療を終えるというのは、ゴールではなく“新しい生活の始まり”です。
髪が再生する過程で、以前とは違う質やクセが現れることは決して珍しくありません。
でも、その変化が日常の自信を奪ってしまうこともあるのです。
「ウィッグを外したいけど、自分の髪では外に出られない」
「もう一度前のように美容室に行きたいけど、傷ませるのが怖い」
CISTAの「抗がん剤治療後の縮毛矯正」は、そんな“再出発の不安”を抱えた方々のために生まれました。
私たちは、髪をただ真っすぐにするのではなく、その人の新しい髪に“これからの自分らしさ”を取り戻していただくために、髪と丁寧に対話しながら施術を行います。
心を癒すのではなく、“動かす”美容
私たちは、医療の専門家ではありません。
けれど、美容師にはできることがあります。
それは、「もう一度、自分の髪で生きたい」という想いを形にすることです。
CISTAの仕事は、いわば“再出発のスイッチ”を押すこと。
鏡の前でお客様が「これなら大丈夫」と笑顔を見せた瞬間、そのスイッチは確かに入ります。
すると、姿勢が変わり、声のトーンが変わり、ほんの少し前を向く表情になるのです。
私たちは、その“変化の瞬間”に立ち会うためにこの仕事をしています。
心を包む優しさではなく、前に進む勇気を灯す美容。
それが、私たちの考える「回復美容」です。
“回復美容”という考え方
CISTAの施術は、抗がん剤治療後というデリケートな髪に合わせ、薬剤のpH、還元濃度、アイロン温度までを徹底的に調整します。
焦らず、無理をせず、その人の髪の「今の段階」に合わせた施術を行う。
それが、髪を傷ませず自然な仕上がりを叶えるための秘訣です。
けれど、技術の先にあるのは「髪型」ではなく、「生き方」です。
髪を整えることで、“自分を取り戻す”感覚を取り戻していただく。
CISTAが届けたいのは、美しさよりも「前を向ける感触」なのです。
あるお客様は、施術を終えたあと鏡を見つめながら「これでようやくウィッグを外せます」と微笑まれました。
その笑顔には、“元の自分”ではなく“新しい自分”への希望が宿っていたことに気づきました。
髪が整うと、元の日常が動き出す
髪の悩みが解消されると、まず変わるのは日常の小さな動作です。
帽子を外して外出できる。
風を感じる。
人と目を合わせて話せる。
それは、決して特別なことではありません。
けれど、その積み重ねが“生き方を取り戻す力”になります。
CISTAの「回復美容」は、その一歩を支えるために存在しています。
私たちが届けたいのは、心を包む癒やしではなく、もう一度、自分らしく前へ進むためのきっかけ。
髪が整うと、日常が動き出す。
その瞬間の笑顔こそが、私たちの仕事の結果なのです。
希望を、髪から
治療を終えた人が、新しい髪と共に新しい人生を歩き出す。
CISTAの願いは、そんな「再出発」を支えることです。
美容師の手でできることは限られているかもしれません。
けれど、髪を整えることで人が動き出すのなら――それは、誰かの人生に灯をともす仕事だと信じています。
CISTAは今日も、綱島の小さなサロンから“回復美容”という希望を発信し続けています。

