【回復美容】できること-できないこと" />

回復美容についてご興味を持っていただいてありがとうございます。

抗がん剤治療が終わって生えてきた再生毛のクセに悩んでいる方や、早く元の日常を取り戻したいっ!と思われている方へ。

回復美容について生え始めてから時間経過ごとの「できること」「できないこと」を詳しくご説明できる機会がないかと思いこの記事にしました。

回復美容の施術前に、この記事を読んでいただけると幸いです。
お時間あればご一読ください。

生え始めから7ヶ月ぐらいで回復美容をすると?

抗がん剤治療が終わり、7ヶ月ほど経つと個人差はありますが5cm〜10cmほどの髪の毛が伸びてくるでしょう。そして生え始め2ヶ月ほどの毛は赤ちゃんのようなフワフワの髪が生えてくるでしょう。

その後フワフワの毛の後には、治療前の髪より細くてクルクルしたクセの強い髪の毛が生えてきます。

気になる方は、この時点で回復美容の存在をお知りになって施術をされにCISTAへいらっしゃいます。

では、この生え始め7ヶ月の時点でどんなことができて、何ができないのか?こちらを少しご説明させていただければと思います。

できることは、クセを取ること!

治療前に縮毛矯正をかけていた方は、再生毛の波打つクセ髪に手こずってらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、縮毛矯正を2、3ヶ月毎にかけていたような方にはイメージしやすいかと思いますが、前回縮毛矯正をかけてから半年以上経過するとビジュアル的にボリューム感が凄いですよね。

それと同じように抗がん剤治療が終わり、生え始めから7ヶ月ほど経過した髪はわりとスゴイです。

ではこの時期に回復美容としてでできることは、
ずばりクセを取り除くことになります。

一般的に後頭部を中心にクセが強くでてしまっている方が多いと思いますし、部分的にもみあげや前髪もクセが強く出ている方も多いのではないでしょうか。

さらに上を向いて下ろせない前髪に悩んでいる方も多く、フルウィッグや帽子なしでは自宅にいても落ち着かないとおっしゃっている方もいらっしゃいます。

たとえば日常生活で言うと「配達の受け取り」などで慌ててしまうことや、突然の訪問者に困ってしまう場面もあるでしょう。

しかしながら、回復美容をされて全体のクセ毛と前髪が落ち着くと、そのまま応対することも十分できます。

またピクシースタイルのようにもみあげと襟足をタイトに仕上げたヘアスタイルもお洒落っぽく見えてオススメのヘアスタイルです。

妥協も必要になります

さきほど申し上げたように、生えはじめの髪、つまり先端の髪の毛はフワフワで実は中身が何も入っていない状態の髪の毛というのはご存じいただけたと思います。

残念ながらこちらの髪の毛は、縮毛矯正をしてもカラーリングをしてもタンパク質が空っぽなので何も変化しませんしメラニン色素も無いので染めることもできません。いずれ髪が伸びてきてカットすることが前提になります。

さらに耳がいたいお話になってしまいますが、部分的に髪はぐんぐん伸びる一方、その部分の髪内部は安定せず施術の仕上がりがイマイチなこともあります。

そしてその代表的な部分は「もみあげ」です。

もみあげの毛は男性ホルモンの影響が強い部分なので、ホルモン治療などで伸び悩みの影響のある前髪やトップの髪とは異なりぐんぐん伸びます。

しかし、これまで見てきた経験上、もみあげの毛は縮毛矯正をかけてもジリっとした感じになりやすく拡がりやすい仕上がりとなってしまいます。

なぜなのか?、科学的根拠はわからないのですが恐らく男性ホルモンが強く、ヒゲや体毛に近いタンパク質のバランスなのではないかと美容師的には思えます。

なので、通常縮毛矯正をかけたツルンとした髪にはならずビビり毛のようなジリっとした拡がりやすい状態になってしまうんだと思われます。

おおよそ生え始めから1年以上経過後に生えたもみあげの毛に縮毛矯正をするとそれを感じないので、生え始めから1年以内は既にご提案したピクシーカットが理想のヘアスタイルといえるでしょう。

さらにトップピースを付けると、それだけでショートヘアの女優さんのように見えるので、ホントに自然で自信が湧いてきます!

1年半〜2年ぐらい経過した、お勧めヘアスタイル

生え始めから2年ぐらい経過すると、トップの毛もある程度長くなってきて、毛先もだいぶ揃ってくるので扱いやすい髪になったと実感される方も多いでしょう。

そしてこの時期におすすめなヘアスタイル第一位は「ボブ」です。

全ての毛が生えそろってきて、毛先に厚みが出てくるので丸い感じのコンパクトなボブがお似合いになるはずです✨

この頃には髪内部のタンパク質も安定してくるので、縮毛矯正をかけるとツルんとした艶感のあるお仕上がりになります!

カラーや白髪染めも透明感のあるお色に染められるので、オシャレが一気に楽しくなる時期ですね。

やはりここでも、トップピースをお使いいただけると、伸び悩む前髪とフェイスラインがカバーできるので素敵な感じになって久しぶりの人とお会いしたくなりますよ。

できないことは、サイドバングが作れないです

抗がん剤治療後の髪だけに関して言えば、年齢によって回復スピードが異なってしまうことはしょうがないことなのかもしれません。

10代・20代・30代前半の方々は、生え始めから1年半ぐらいでトップピースがなくてもクセ毛さえ解消してしまえば、ショートのヘアスタイルでしたら違和感感じません。

また2年経過した状況では自毛のみでボブスタイルもできるでしょう。

30代後半〜40代後半までの方ですと、トップや前髪の伸びるスピードはやや遅いものの、生え始め当初の再生毛がひととおり入れ替わると安定してきます。

もともと髪が太くて量の多い方だと、前髪の成長を待ちながら全体の毛先を揃えていくことが無難ですし、ヘアケアをしっかりしながら艶感を魅せにいってもいいかもしれません。

髪が元々細毛でいらっしゃった方ですと、回復美容の縮毛矯正をかけることでご自宅周辺の日常はウィッグなしでも大丈夫だと思います。ただ仕事などではトップピースを付けることをお勧めさせていただくことが多いです。

その違いとは、トップピース無しだと「いるよね、こういう方」という違和感を感じないところでしょうし、一方トップピースがあると完全にオシャレな人になります。

少し極端な表現になってしまいましたが、端的に申し上げると「ヘアスタイルの完成度」の違いがトップピースの有る無しで変わってきます。

そして50代以降の方が生え始めから2年ほど経過するとどんな髪の状態なのか。

これは、個人差がとても大きいというのが結論にあります。

早い方ですと毛先は生えそろってはいないけど、ボブっぽい感じまで伸びるでしょう。

遅い方ですと、確実に髪の太さや長さは成長してきますが、やはり前髪や顔まわりの伸びは遅く、個人的には早い段階からトップピース有りで過ごしていただくことをご提案することが多いです。

なぜなら、トップピースを使っていただいた方が断然若く綺麗に見えるからです。

また50代以降の方全般に言えることですが、全体的に細くジリッとした毛になりやすく毛髪内の水分量も少ない印象です。

そのため、つむじ周辺が割れやすくなってしまうことを気になさる方も多くいらっしゃます。

トップピースは被る感覚よりも体の一部のような感覚といえばピッタリではないでしょうか。

圧倒的に若く見え、白髪も隠せる。
実はこれ最強ではないかと美容師ながらに考えています。

できること-できないことのまとめ

いかがだったでしょうか?

ここまで抗がん剤治療後の髪についてフォーカスした記事も無いでしょうし、「なるほど」と思っていただけたなら幸いです。

回復美容では、縮毛矯正とトップピースの両方を活かしながら、皆さんのコンプレックスを取り除き、外見上の「自信」を取り戻していただけるか。

美容師ならではのアプローチとなりますが、「社会復帰・元の日常を取り戻す」ことに背中を押させていただければと考えています。

ヘアスタイルは見た目の印象の7割を決めるといわれていて、だからこそヘアスタイルを手に入れていただくことが重要なのではないでしょうか。

人前に出る、社会復帰するためのラストピースになるのは、間違いなく「自信」です。

ぜひ【回復美容】で綺麗になったねと褒めてもらってください。

CISTA

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