抗がん剤治療後の髪の毛は、クセ毛になることがほとんどで多くの場合、生えてから10ヶ月ほど経つとみなさん居てもたってもいられない状態となることが多いようです。
ウィッグのご使用を続ける方、帽子を被ってお過ごしになる方など、人によって対策は異なるのですが共通してお悩みになるのがボリュームと暑いということでしょう。
抗がん剤治療後の方の縮毛矯正についても、実は年間でお問合せを多くいただく時期というのもあります。
それは大きく分けて、季節の変わり目、イベントの多い時期、大型連休の後。
この3つがホントに多くのお客様がご来店される時期となっているようです。
少しこちらについてお話ししますね。
これらの時期に集中する理由は実は明確にありまして、春〜夏のウィッグを外したくなるタイミング、お子さんやご自身のイベントが重なる卒業・入学や年末年始、お盆など。
初めましてやご親戚の方々など、久しぶりや初めての方とお会いになる時に色々と気になるタイミングのようです。
また、大型連休のお休み中にWEBなどで「抗がん剤治療 クセ 縮毛矯正」と検索される方も多く、そこで今の現在あなたができる対策を知るきっかけとなり、「どうにかしたい!!」と思うタイミングになるのだといえるでしょう。
さらに掘り下げて、抗がん剤治療後の方が縮毛矯正をかけるタイミングについてご説明しますね。
まず最初の季節のタイミングは、治療が終わって秋ぐらいから新しく再生毛が生えて、長さでいうと7cmぐらいでしょうか。時期は梅雨から初夏ですね。
すでにご想像できるかと思いますが、「暑い」とにかく「暑いんです」
それもそのはず、7cmぐらい生えてくると根本のボリュームがなかなかになってきて、被っているウィッグが浮きはじめます。
浮いているのはわずかなものですが、けっこう不自然なんですよね😱
だから、その下にネットを被るわけですね。
・・・・蒸蒸
蒸れますよね。暑いですよね。
「あー、もうヤダー」となることが多いです。
次に、人と多く会う時期に髪を「綺麗にしたい!!」と思われる方が多いといえるでしょう。
それもそのはずですよね、イベントに合わせて洋服は着替えることができますが、髪の毛はなかなか簡単には解決しません。
ウィッグをかぶってしまえば大丈夫といえば大丈夫なのですが、すでにご説明した通り、暑いし少し浮くんですウィッグが。
気にしなくていいと言えばその通りですが、そこが気になるのが人というものです。女性ならなおのこと。
実際に、抗がん剤治療後のクセ毛を見せたり、それについて何か言われるのが嫌だからとご実家への帰省ができなかったという方もいらっしゃいました。
身近な方だからこそ、ウィッグで隠さなくてもいいと思えるのですが、逆に身近な方だからこそ何気なく傷ついてしまう一言ももらってしまうこともあるようです。
私もそのようなお話を聞いて、「なるほど」と思いましたし、そのような状況はわかる気がしました。
当店で抗がん剤治療後のサバイバーへの縮毛矯正を施術された方で、それ以降も通われている方々にお聞きすると確かにそのようなこともあるようで。
くるくるのクセの時は、周囲からも悲観的というかあまり触れづらい距離感だったものが、縮毛矯正をかけて綺麗になると前向きな言葉が周囲からかけられることもあるようです。
「髪伸びてきたねっ」や「短い髪ならこんなカラーもいいんじゃないっ」など、遠慮がちな壁が取り払われていい距離感になれたというお話も聞きます。
それもそうだと思います。
ご本人もクセ毛がなくなり、嬉しいところに前向きな言葉をかけられると嬉しくなるはずです。
私もこのメニューをはじめて知ることになりましたが、施術をされたご本人のみならず、周囲のご家族やご友人までいい方向へ変えることができるんだなと気がつきました。
「遠慮の壁のない距離感」は身近な人こそ大きいものなのかもしれません。
そして最後に、大型連休などまとまったお休みの時に、抗がん剤治療後のクセ毛についてご自身で調べられることが多いタイミングについてです。
今でこそ「抗がん剤治療後のクセ毛 縮毛矯正」などと検索すると、当店の記事がグーグルなどで表示されやすいのですが、私の知る限りほんの2年前までこのことについて調べようと思っても情報がなかったんです。
抗がん剤治療をすると、髪が抜けるというのは多くの方に周知されているにもかかわらず、その後の髪の毛について詳しく書かれた情報はあまりありませんでした。
それでも医療としての情報でしたら探せば、医学的な観点からの情報は得られたと思います。
しかし、美容やファッション的な容姿から捉えた情報は、数行記述されている程度の少ないものでした。それもウィッグ屋さんが発信しているようなフワッとした情報集約的なものです。
今現在は詳しく書いてくださっているサロンさんもいらっしゃるので、やはり髪は美容師に相談!!ということでいい方向に進んでいると言えるのではないでしょうか。
私自身も、たまにグーグルなどで検索するのですが、最近のWEB検索をすると最初にAI要約が表示されることが多いですよね。
ただ、あの要約は参考になるサイトから引用しているものになるので、引用元のソースサイトから一段深掘りして探されるというのが正解かもしれません。
抗がん剤治療後の縮毛矯正のタイミングのまとめ
抗がん剤治療が終わってから、クセ毛が生えてきて縮毛矯正をかけるタイミング。
それは、「手に追えない😭」と思ったらご相談ください。
短かければ短いほど、スタイルは作ることが難しいところはありますが、クセは無くすことができます。
極端にいうと、前髪が上を向いて生えてきてしまうのですが、前髪が落ち着いてくれるだけでも正直安心します😌
サロンにいらしていただいて、今現在できることとできないことのカウンセリングがご納得いただければOKなので、大丈夫ですよ。
お役に立てれば幸いです。
また美容師さんからのご紹介も承っていますので、もし担当なさっているお客様が、抗がん剤治療をされてクセ毛でで困っている場合、ご自身で無理をなさらずご紹介ください。
同じ美容師から正直なところ申しますと、かなりリスクの高い施術になります。縮毛矯正をかけて綺麗になったお客様を再度迎え入れていただくことができますと私も嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
CISTA