稼げる、高単価メニューでも「適正価格」は適切に!
縮毛矯正はサロンメニューの中でも「稼げるメニュー」として認識されていますが、一般的に高額なものだという認知もお客様には働いているので、サロン運営にとっては「高額」メニューとして狙うか、高いはずのメニューが「お手頃」という意外性でいくかは経営者の戦略によって別れるところでもあるでしょう。
「縮毛矯正」を売り出していく選択としては、二者択一となるのでどちらを選ぶか決めれば良いだけなのですが、間違えた「方針」と「運営の仕方」ではせっかくの稼げる高単価メニューも「稼げない」縮毛矯正となってしまいます。
ここでは少し掘り下げて、「稼げない」縮毛矯正の特徴についてご説明します。まずは稼ぐためには、適切でキチンと稼ぐことのできる「適正価格」を決めることから始まるので、以下に縮毛矯正の値決めをするときの要素をあげていきます。
- 2時間30分から3時間ほどの長い施術時間がかかる
- アシスタント任せの施術も可能である
- 材料費はそこまで高くない
上記の要素を考慮しつつサロンメニューの値決めをするわけですが、一般的には「施術時間」✖︎「スタイリストの生産性」✖︎「材料コスト」によって適正価格は決めていくので、ご参考までに。
難しい簿記の知識は特に必要ないのですが、上の3要素と「価格」にズレがある場合は注意が必要になることもあるので、この段階でしっかりと利益計算をしてあることが重要だといえますね。
きっと、スタッフの多いサロンだと使える「手」があるので、仕事の量を増やすことで「儲かる」ビジネスモデルを作り上げるでしょうし、逆にスタッフ数の少ないサロンの場合は多くの「手」がないため「量」で稼ごうとせず、より専門領域を広げながら掘り下げることで、売り上げを伸ばす戦略を立てられるはずです。
縮毛矯正を「得意とする美容師たち」
さて、ここまでご説明してきた中で、ヒントというかアイデアの原石は見つかったと思いますし、「サロン環境」や「財政状況」によっても、取るべき方針はサロン毎に異なってくることはご理解いただけたと思います。
それではなぜ、「縮毛矯正が儲かるのか」について、本質的なことを申し上げると、流行変化を必要としない施術ということが一番大きな理由といえるでしょう。
というのも、カットやカラーは「流行」に左右されることが多く、「縮毛矯正」ではほとんどないので、サロンの持っているリソースを更新していく必要が基本的にありません。
極端に言ってしまうと、「クセを伸ばす」ことだけを完璧にこなしていればいいので、同じ技術の「積み上げ」で稼ぐことができるということです。
さらには、カラー&カットを得意メニューとする先鋭的なビジュアル重視のサロンとは違い、美容師のビジュアルを求められることもほとんどないので、スタッフの年齢が上がってきても「全盛期と同じ活躍」をすることができるというのも、大きなポイントではないでしょうか。
年齢に左右されない美容師の「最強の武器!」
このように、縮毛矯正には高単価メニューとしての「短期の儲け」の特徴と、同じ技術を使い続けることができる「中長期」の側面からも、とてもお得なメニューであることはご理解いただけたと思います。
ぜひ、生涯現役を目指す美容師さんには、長く稼ぐことのできる「武器」としていただければと思います。
ですので、皆さんも縮毛矯正を上手に「あなたの武器」になさってください。