美容師と美容室の「平均生産性」
厚生労働省の統計によると、美容室の平均客単価は立地条件にもよりますが、
- 工場・オフィス街:6,600円
- 複合施設:6,200円その他:6,100円
- 住宅地:5,900円
- 郊外の幹線道路沿い:5,600円
となっていて、これに美容室と美容師の「平均の生産性」である49万円を掛け合わせると、平均客単価の全体像が見えてくるのではないでしょうか。
結果的にいうと、決して儲かっているとはいえない数字なのですが、あくまでも全てにおいての全国平均であって、裏を返せば「平均的なことをやらなければいい」と考えることもできますね。
では、平均的なことをしないとはどういうことなのでしょうか?
たとえば、全国平均6000円のメニューというと、「カットandカラー」が代表的なメニュー構成だということは、業界の人や経営者なら尚のこと分かることだと思われます。
「カットandカラー」で6000円しかもらえないなら、もっと高い単価メニューで売り上げを立てればいいということが見えてきます。
しかし、それができるなら「苦労はしないよ」と多くの経営者はおっしゃるでしょうし、事実簡単でないことは明明白白です。そして、そこから多くの経営者はサロンとしての意思として「行動」を取ることはないはずです。
それはなぜか?
いろいろな意見はあると思われますが、きっと一番多くは「競合店がやってないから」というのが理由となるのではないでしょうか。
競合店より有利になるための、「安定した高額メニュー」の必要性
しかし、競合店が何もしてないからといって「あぐら」をかいていると、次の新しい芽にあっさり地域でのシェアを奪われてしまうなんてこともあるかもしれません。
ですので、行動した結果「何を得るのか」を考えて、「どういうやり方をするのか」を理解することが「生き残り」の第一歩なのだといえるのではないでしょうか。
美容室でのメニューの中で、高額なメニューとは何が思いつきますか?
特殊カラーや高額なトリートメントかもしれませんし、もしかしたら「カリスマ」さんのCUTかもしれませんね。
どうしても苦手意識からか、「縮毛矯正」という言葉が聞こえづらくなっているのですが、「安定した高額メニュー」としては、素晴らしい実績をもったサロンメニューであることに変わりはありません。
美容師・美容室として稼ぎ続ける、「最適なメニュー」は?
私たち美容師は顧客を積み増していき、集客コストをかけずに売り上げをあげるようになって初めて「儲かる」といえるのだといわれていますし、事実リピート率の悪い「サロン」や「スタイリスト」は収入が少ないと言わざるをえません。
縮毛矯正は半永久的にかけ続けるメニューですし、スタイリストとしての顧客の積み増しには最適なメニューといえるのではないでしょうか。
このことからも、縮毛矯正は十分に「儲かる」ということが証明できて、なおかつ長期的に稼ぎやすいメニューの特徴としてもわかると思います。