縮毛矯正を定期的にかけ続けている方々にとっては、「縮毛矯正の不満ランキング」に
挙げられるであろう一つに、「長時間の施術」がありますが、皆さんはどうでしょうか?
「どうにかならないかな?」と思われている方も少なくないですよね?
そこで、この記事では縮毛矯正の悩みの一つである「長時間施術」について、「短時間で上手い」サロンが実は存在していて、どんなところで意識して「短時間」の工夫をしているのかをご説明したいなと思っています。
縮毛矯正の「時短テク」としてこの記事に辿り着いた美容師さんもいらっしゃるかもしれませんが、この記事の対象はあくまでも「縮毛矯正について詳しく知りたい、お客様」へ書いているので、専門用語を使えば簡単な説明でも省略せずにご説明いたしておりますので、ご了承くださいませ。
では、「短時間で上手い縮毛矯正」について見ていきましょう。
美容室は待たされるところ?
縮毛矯正をされる方が、予約なしに来店することは少数派だと思われますが、予約済みでご来店をしたにも関わらず、「待ち時間が長い!!」という経験をされた方もいらっしゃいますよね。
残念ですがお店によっては常に待たされることもあると聞きますし、梅雨時などの縮毛矯正の施術を希望される方の多い繁忙期では、「待ち時間問題」が発生しているサロンがほとんど!と言っても過言ではないでしょう。
そこでお客様の声を代弁するなら、「無駄だな〜、この時間・・。」
ときっと思われているでしょうし、「私の今日の予定」では美容室が終わったら、別のお店に予定を入れているのにー😭
なんて、時間に間に合うかソワソワしてしまうこともご経験あるのではないでしょうか😭
でも、担当美容師に「早くしてっ!」なんて言ったら雑にやられてしまうかもしれないし・・。と考えてしまって、なかなかヤキモキしてしまいますよね。
お客様心としては「予約しているんだから、せめて予定終了時間までにはキチンと仕上げてほしい!」ところではありますね。
お客様は90分以内にサロンを出たい!
あるアンケート会社の統計結果ですが、美容室を利用している方に「美容室の滞在時間」について、どのぐらいの滞在時間で美容室を出たいか?を聞いてみたところ。
「90分以内に、美容室を出たい」という声が一番多かったそうで、「なるべく早く終わらせたい」方が意外と多いことがわかりました。
さらにお客様の希望は90分以内ですが、実際にサロンメニューの中で90分以内に終わる施術メニューを挙げてみると、
- カット
- カラーのみ
- セット
- トリートメント各種
の上記になりますが、「カラー&カット」や「各種パーマメニュー」、「縮毛矯正」に至っては90分以内に仕上げることは困難なのでここには含まれませんね。
ただし、アンケート結果がもたらすように、お客様は「早く終わらせたい!」と考えていることはハッキリしているので、決して長時間でいいと言うわけでもありません。
では縮毛矯正の施術時間が「短時間かつうまい美容室」はどうしているのかというと、お客様に「長時間に感じさせない工夫」を凝らしている美容師が多く、その工夫こそ職人技の一つといえるでしょう。
たとえば所作として、施術での動作を大きく流れるように動かすことで「ゆったり」とした落ち着きを見せながら、いっぽう手元では手際良く正確な施術を施していく、そんな「流れるような動き」にストレスを感じることはあまりありませんよね。
このような動きで仕事をする美容師を第3者目線で見ていると、髪の毛と美容師の手が張り付いているように見え、熟練の職人が魅せる「仕事の美しさ」を見ることもできます。
そこまでの職人技を持っていなくても各施術を20分間区切りで終わらせ、お客様に場面の転回を意識させることで、「リズムがいい仕事」として認識してもらう工夫も実はあったりします。
というのも人間の時間に対する感覚は20分刻みで飽きると言われていて、20分おきにお客様へ視覚的に刺激を与えなくては、「退屈」だと思われてしまうこともあるのです。
お客様からしたら、「退屈」=「疲れる」と言っても言い過ぎではないかもしれませんね。
施術時間の目安は「信じていいの?」
美容室にWEBで予約を取る場合はメニューごとの「施術時間」が記載されていることがありますが、施術時間として記載されている「見込み時間」とは、つまり美容室から約束された予定終了時間だと認識しても良いのでしょうか?
美容室の「予約表」はお客様が見ることはできませんが、覗いてみると1日のタイムスケジュールが「分刻み」に記されていて、「ガントチャート」のような予約表となっています。
ですので、予約表に書き込まれている時間は正確でなくてはならず、一つの工程の遅れが全体の生産性を大幅に遅らせてしまうばかりか、ひいては「納期遅れ」と言い換えられるような「お客様の待ち時間」を作ってしまうのです。
「予約をしたのに、待たされる😤」ことの真実とは、美容師個人の時間管理によるところもあるのですが、美容師を擁護していうと美容室運営側の「工数計算のミス」でもあるのです。
なぜなら、美容師の生産性は「腕2本」以上の生産ラインは持ち合わせていないので、その2本の腕を効率よく配置しなくてはなりません。
ですが、マンパワーに頼った運営をしている美容室も少なくなく、結果として1日の「予約表」がグダグダになっているという現実も、多くのサロンが抱えている問題でもあるのです。
その原因の一つが、「無理なプチプライス」であるということも、続けて取り上げてお話しいたします。
低価格サロンは「待たされる?」
縮毛矯正の適正価格は一般的には¥13,000~¥20,000ぐらいと言われていますが、お店によってもかなり料金に差があるので、ひとくくりには言えませんが、¥15,000前後が平均的な縮毛矯正の料金と言えそうです。
傾向としては、街の中心部にあるサロンほど料金は高く、地方部にいくほど料金は下がる傾向にあるようで、またマンツーマン対応のサロンよりも大手チェーン店のようなスタイリストとアシスタントのチームで仕事をするサロンほど、低料金であることも分かっています。
ちなみに、街の中心部と地方部の「立地」による差についていうと、サロンの家賃が関係してくるというものではなく、シンプルに「縮毛矯正をかける絶対人数が少ない」=「売上に上限がある」ことが主な要因としていえるのではないでしょうか。
なぜなら「縮毛矯正」をかける方は、
①クセ毛である、②縮毛矯正をかけたいと思っている。
この両方を少なくとも持っていなくてはならず、カットなどのように全ての人が定期的にされるメニューではないので、商圏内の人口が多ければ「縮毛矯正をかける」方の絶対数が多くなり、人口が少なければ「縮毛矯正をかける」方が相対的に少ないといえるでしょう。
次に店舗規模やサロンコンセプトによっての料金の違いについてですが、こちらもシンプルに申せば、3時間以内に多くのお客様を担当できるか否かの違いによることだと説明できるはずです。
というのも縮毛矯正の施術において、「技術力」や「経験」が必ず必要となってくる場面は「時間」に直すと実は少なくて、施術時間3時間のうち「3/2」ぐらいはアシスタントに任せてもできてしまう側面もあります。
このことからも美容師一人当たりの限界生産を上げていくと、美容師2人が3時間で3人のお客様を担当することも珍しくなく、必然的に「低料金」での縮毛矯正の値付けが可能になるという理由です。
しかし2人で3人を対応しようとすると、必ず1人は待たされることになるので、お客様の中でその順番がグルグル回ってくるというのが、「お待たせ」のタネ明かしとなります。
ですので、ビジネスモデルの構造上「低料金サロン」では必ず「待たされる人」が発生してしまうので、「どうしてもテキパキ仕事してほしい」と願われるお客様は、マンツーマン対応の腕のいい美容師に担当してもらうのが得策といえるでしょうね。
こだわりサロンは、「時間がかかって当然?」
今でこそ「縮毛矯正」は美容室のプライスボードに当然のように載っていますが、これまでご説明したとおり縮毛矯正は美容師の「技術力」によって異なった結果の出る施術なので、業界内においても縮毛矯正を得意としているサロンは一目置かれる存在とも言えます。
縮毛矯正は美容室の全メニューの中でも施術時間の最もかかるメニューですが、逆に言えば施術時間が長いため「こだわりポイント」も多く作ることのできる施術の一つでもあります。
例えば、縮毛矯正を長くかけ続けているコアなユーザーの方々のあいだでは、「縮毛矯正の得意なサロン探し」はホッ○ペッパーに掲載しているサロンからではなく、よりマニアックに「こだわりを持って営業しているサロンを探す!」という探し方をしている人も少なくありません。
では、この記事のテーマである「短時間で上手い」について、上記の「こだわりサロン」ではどのようなポジションをとっているのかと言うと、大抵の縮毛矯正の得意なサロンでは施術時間を意識した「短時間施術」を心がけていると言えるのではないでしょうか。
なぜならこだわりサロンの施術では、チェーン店のような担当アシスタントが取っ替え引っ替え変わる「流れ作業」のようなことはなく、担当美容師がほぼ全ての施術をすることが一般的だからといえるでしょう。
熟練した職人の仕事風景を見ると思うのですが、熟練技術者ほど「手際が良い」ことに気付かれるはずです。
この「手際が良い」というのは、お客様に不快な印象を与えることが少なく、時間的にも短時間で仕上げることができるメリットがあることから、多くのお客様より支持を集めている美容師も多く存在しています。
このことからも、縮毛矯正が得意な「こだわりサロン」で施術時間が長くなることは珍しく、大抵の場合は予定終了時間よりも少し早目に終わることがデフフォルト対応となっています。
やはり縮毛矯正をする際は、「こだわりサロン」で施術することが重要で、「仕上がりの完成度」や「短時間施術」など多くのメリットを享受することができるのでおすすめといえますね。
縮毛矯正は『短時間で上手い』のがいい♫のまとめ
いかがでしたでしょうか。
「縮毛矯正は時間のかかるもの」と諦めていた方もいらっしゃったでしょうが、やり方によっては、「短時間で上手い」美容師も存在することも知っていただけたと思います。
時間は「お客様」と「美容師」だけに関わらず、全ての生きるものにとって大切なものです。
この時間の大切さを「共有」できるとお互いにリラックスできますし、信頼も強くなるのではないでしょうか。
事実、時間の使い方の上手い美容師ほど「売れていて」、手際のいい美容師ほど「腕がいい」と言い切れます。
美しくなるために来店されているのだから、お客様には是非サロンおいては「リラックス」して楽しんでほしいと考えています。
「短時間で上手い、縮毛矯正」を体験してみてはいかがでしょうか?