特別な「薬」ってあるの?

縮毛矯正の専門店では、どのような薬剤を使用しているのでしょうか?またそれは特別仕様なハイスペックなものなのでしょうか?

世にある全ての縮毛サロン専門サロンのことはわかりかねますが、完全店舗オリジナル薬剤というのは、あまりないのではと思われます。

なぜなら、縮毛矯正でのオリジナリティとは、薬剤に頼ることが全てではないといいきれるからでしょう。

縮毛矯正が得意なサロンほど研究熱心なことが多く、稀にメーカーの化学者と肩を並べるような美容師もいたりするのも事実です。

縮毛矯正の薬剤について現場のサロンでは、なにを使ったら「よくクセが伸びて」、どんなふうに施術すると「髪が傷まない」かを日々追求されているのではないでしょうか。

パーマの原理は、「シンプル」です!

たびたび、スペシャルな縮毛矯正の薬剤がどこかにあるのではと思い込んでしまいそうですが、パーマ原理では「還元剤」で軟化させ「酸化剤」を用いて再結合が行われる。

とてもシンプルな髪の変化です。

この酸化還元反応をどんなふうに化学反応させるかが、薬剤によって性格が異なります。

周知のとおり髪質は十人十色であり、それぞれの髪質によってベストな薬剤は異なってきますし、合わせ技となる「物理的な髪の形状変化」の影響によっても、仕上がりは大きく変わるでしょう。

例えば、疾病を患い医者に診てもらうときに「万能薬ください!」とはいかないわけですし、そんな都合のいいものは未だこの世にはありません。

医者は患者の症状を見極めて治療方針を決め、投与する薬の種類や量を指示するのです。

これと同じように、「できる✨美容師」もまた目の前にある「クセ毛」に対して、特徴を観察して還元剤の種類とパワーを決めていくのではないでしょうか。

美容師に求められる最強スキルは、「見極める目」

「適材適所」と言われるように、今目の前にある「髪質」と「髪のコンディション」を見極めて適切な薬剤を用いることが重要で、還元反応を最適なレベルで行うことで、「ベストな施術」が可能となるでしょう。

少し厳しい言い方をしてしまうと、「万能薬」のような薬剤を探すよりも、ご自身の髪質を「見極める目」を鍛えることのほうが、案外得難いものを手に入れられるかもしれません。

縮毛矯正専門店では、特別な「専用薬剤」ではなく、多くの経験値から得て作られている「システム化」こそ、虎の子なのかもしれませんね。

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CISTAは10年間これまで多くのクセ毛の方のお悩みや縮毛矯正の失敗などを直してきました。「天使の輪がでる髪になったよ!」そういって嬉しそうな表情のお客様に携われるこの仕事は、とても幸せです。そして2023年より新たに【抗がん剤治療後の再生毛への縮毛矯正】も始めることにいたしました。「抗がん剤治療後からクセ毛になってしまった」「縮毛矯正をかけたいが、どーしていいか分からない」など毎月数名ずつ施術させていただいているのですが、実際お客様より沢山のニーズがあることを教わっています。少しずつ皆様の多様なニーズにもお応えできるように日々研究をしています。縮毛矯正に限らず「カラーやカット」のご依頼もお受けしていますので、お気軽にいらしてください。ぜひオシャレなサロンで治療以前の頃の【美容室に行く楽しみ】をもう一度実感なさってください。

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