クセ毛で悩んでいる子にとって、縮毛矯正とは魔法のようなもので、今まで大嫌いだった自分の髪をはじめて大切に思えるような、そんなドキドキの可能性を秘めているものでもあります。
きっとこの記事を読んでらっしゃる方は、クセ毛に悩んでこられた方々でしょうし、今もなお悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
もしくは、クセ毛は優勢遺伝子されるものなので、お子さんのクセ毛を気にして情報を探しているご両親かもしれませんが、この記事が皆さんのお役に少しでも立てればと考えています。
ではよろしければ、ご一読ください。
縮毛矯正は何才からかけても、大丈夫ですか?
縮毛矯正をはじめてかけた年齢は、人によって様々だと思われますが、一般的には「高校生」から縮毛矯正をしたという方が多いのかもしれません。
というのもなぜ高校生なのかというと、やはり思春期真っ盛りというのが、一つの大きな理由となっていますが、ご両親のうち母親がクセ毛だった場合にご自身の過去の経験を思い出して「かけさせたい!」と思われるそうです。
さらにいうと、やはり恋愛に一番敏感な年頃ですし、彼女・彼らにとっては恋愛や異性に良く見られたい!という感情は、大人の理解を超えた並々ならぬものがあるはずです。ですよね?
事実私が今までの美容師生活のなかで、縮毛矯正をかけたことがきっかけとなって、学校生活が「楽しい!」と思ってくれた子もいますし、初めて自分に自信が持てた!という子たちも見届けてきました。
とかく多感な彼らのような時期には、ほんの些細なことで落ち込み、ほんのちょっとのキッカケで前向きになれることは多くの大人が知るところです。
親から見た「子」はどんな時もかわいいもので、ちっぽけなつまずきに転んだ時にも、心の中で「大丈夫かー?、立ち上がれ〜」と気にかけているものですが、縮毛矯正をかけることでお子さんのあれだけの「笑顔」を見ることができるなら、多少頑張ってかけさせてあげたいと思う方も少なくないはずです。
先ほど縮毛矯正をかけ始める時期は、最も多くて「高校生」と述べましたが、これまでご説明したようにお母さんの「気持ち次第」で年齢が前後されるような気もしています。
早い子は「小学生」からかけ始めますし、中学入学直前にかける子も最近は増えてきました。
その理由は、一般的に中学校に入学すると「校則」というものに多少の制限をされてしまうことが挙げられますが、特に中・高校生は「髪の毛」に対する制限が代表的といわれるほど、うるさく言われてしまいます。
ということで、この校則に支配される前に「地毛」っぽさを演出させるために、入学前に縮毛矯正をかけて「地毛風ストレート」をデフォルトとする訳です。
どうしても入学後の「変身」では目立ってしまうので、彼女たちなりによく考えているなーと感心してしまいます。
一方、ご家庭によっては「自分で働いたお金で!」とされているご家庭もありますし、それはそれで立派な方針だと思っています。
初任給でかける初めての縮毛矯正・・。
そんな期待に胸膨らます方と、その願いを叶える大役を預かる私となると、毎回背筋が伸びる想いになることは言うまでもありません。
美容師の私から言わせていただくと、「縮毛矯正をいつから、かけるか」については、「ご家庭の方針」と「本人の気持ち」次第と言えそうで、一言注意事項としてアドバイスをするなら、縮毛矯正をかけさせてしまうと、以降かけ続けることが必須となってきます。
と言いますのも、クセ毛とは、日が経てばどんどん成長してくるもので、縮毛矯正をかけてから4ヶ月もすれば、立派な癖がこんもりと根本から見えてくるものです。
ファースト縮毛矯正以降、年に2回は縮毛矯正をかけ続けることになるでしょうし、1回こっきりでその後は「かけない!」ということは、あまりにもかわいそうすぎることだと思うので避けましょう。
縮毛矯正は金額がどうしても高額なメニューだからこそ、ご家庭でよく話し合って「何歳からかけ始めるか」、事前に考えておいたほうがいいのかもしれません。
縮毛矯正が成長期に与える影響
縮毛矯正をかけ始める子のなかには「小学生」からかけ始める子もいることを、上記でご説明いたしましたが、縮毛矯正をするためには薬剤の使用が不可欠となるので、お子さんに健康被害が起こらないかと気になるご家庭も少なくはないようです。
結論から申し上げると、全てのことに「絶対」と言い切れることがないように、縮毛矯正をされるうえでもリスクが0ということはあり得ません。
しかし、これまで何万件の縮毛矯正を見てきて、縮毛矯正をされた後に「健康被害」を訴えた方は、私の知るかぎりおりません。
なにごとにもリスクはございますので、もし1%のリスクも許容できない方がいらっしゃいましたら、せめて思春期のホルモンバランスが落ち着くまでを一つの期間として、待ってみるのも一つの方法かもしれません。
ただし個人的には、「何も関係ないだろう」と考えていますので、ご参考までに覚えておいていただけると幸いでございます。
くれぐれも「美容師が言ってた!」と誇張して、お子様を説得するためにご使用なられないようにお願いいたします。
ちょっと脱線しますが、美容室でカラーリングをすると、「頭蓋骨が黒く染まる!」と言われる方もいらっしゃったりするとか、しないとか。
思わず、「なんで?」と興味を持ってしまうシチュエーションになるのですが、いわゆる経皮毒と言われているもので、皮膚から毒を吸い込むというロジックで語られることもあるようです。
このことに関しても、「気になるなら、やらぬがヨシ」といえそうで、そもそも「医薬部外品」の建て付けを調べていただけると、「分」で理解できる内容となっています。
多くの美容師を代表して、ここで申し上げらることは、サロンメニューにまつわる多くの健康被害ネタは、かなり信憑性が低いので相手になさらないでいただきたいと思っております。
縮毛矯正と「校則」
たとえば、初めて縮毛矯正をかける学生の場合、一番気になるところが先ほど申し上げました「校則」になってくると予想できますが、「縮毛矯正をかける」ことが校則で認められているのか?・ダメなのか?については、とても興味のあるところです。
これについては、ネット上でも様々な意見や経験談も散見しますが、実のところ「学校」と「教師」によるところが強いと言えます。
というのも、学校の校則とは本来はもっと緩いところからはじまり、時代の変化と社会構造の変化によって変化してきた経緯がありますが、現在の「校則」の原型は1980年代の校内暴力が多発していた時代に作られたものが多く、令和の時代においては少し無理のあるものも多く見受けられます。
そんな時代背景があるものですし、変化を嫌う保守的な学校という環境においては、根本のルールを自ら変えるということができません。
しかし、平成の終わり頃から「縮毛矯正」についての学校見解が変化してきているようにも感じていますし、ナンセンスなやり方ですが、「天然パーマ証明書」なるものを提出すれば縮毛矯正をかけることを認められるケースも学校によってはあるようです。
さらには「教師」の資質にもよるのですが、髪色を明るくするようなカラーリングや、巻き髪のようなパーマと「縮毛矯正」を分けて考えることのできる方も増えてきました。
まだまだそういった方は少数ですが、クセ毛に悩む子達からするといい傾向なのではないでしょうか。
そして現在は、何かしら条件をつければ「縮毛矯正」に限っては「校則違反」とならないことがあるので、悩んでいる方は一度調べてみるといいかもしれません。
もしこれから入学を迎えるような方は、ぜひ入学される前に「縮毛矯正」をかけられることをお勧めいたします。
長年、美容師をやっていますが、やはり見ていると「入学前」に縮毛矯正をかけてしまったほうが後々のトラブルが少ないように思いますし、ちょうどいいきっかけにもなるような気もします。
縮毛矯正は「いつからかける?」のまとめ
いかがでしたでしょうか?
縮毛矯正を長年かけ続けている方々からは、懐かしいような。
初めての縮毛矯正を控えている方には「なるほど〜」と思っていただけたら幸いです。
文中でもお話ししましたが、縮毛矯正は定期的にかけ続けるもので、一回コッキリというわけにはいかないものです。
子育てをしていると痛感するのですが、子供は一度覚えた味を忘れませんし、もしそれが今までを上回るようなものなら、生活のスタンダードが上書きされていきます。
そして一度経験したものを一回コッキリで手放させようとしても、決して手を離すことをしないでしょうし、それはまた大人も同じといえそうですね。
つまり何が言いたいかというと、縮毛矯正をかけ始めるスタートは親の判断で決めることができますが、途中で止めることはよほどのことがない限り難しいということです。
縮毛矯正はサロンメニューにおいても高額メニューとなりますし、ご家族のなかから縮毛矯正デビューが追加で増えると、財源の出どころである財布は同じなので、なにかと考えることがあるかと思います。
それに対する方法はいろいろとありますので、お気軽にご相談くださいませ🙇🏼♂️
CISTAシスタ綱島、縮毛矯正