「インナーカラーや白髪ぼかしハイライトをしているのですが、縮毛矯正はできますか?」
ブリーチを使ったカラー履歴があり、美容室で縮毛矯正を断られた方もいらっしゃると思います。
確かに、ブリーチ毛への縮毛矯正は難易度の高い施術です。
しかし、インナーカラーや白髪ぼかしハイライトをしているという理由だけで、すべての髪に縮毛矯正ができないわけではありません。
大切なのは、「ブリーチ毛だからできる・できない」という二択ではなく、現在の毛髪体力で、どこまでクセを伸ばせるのかを判断することです。
【結論】ブリーチ毛でもクセを伸ばせることはあります。ただし、ダメージは回復しません
インナーカラー、イヤリングカラー、白髪ぼかしハイライトなどでブリーチした髪でも、状態を見極めて施術すれば、クセを伸ばせることは少なくありません。ただし、縮毛矯正によってブリーチのダメージが回復するわけではありません。クセが整って見た目や扱いやすさが変わっても、髪の中に残るダメージまで消えることはないからです。CISTAでは、ブリーチの回数や重なり、切れ毛、弾力、残っている毛髪体力を確認し、クセを伸ばせる範囲と、これ以上負担を加えない方がよい範囲を分けて判断します。
インナーカラーをしていても縮毛矯正はできますか?
インナーカラーの履歴があっても、縮毛矯正ができる場合はあります。
CISTAでも、ブリーチ部分を含む髪へ縮毛矯正を行い、クセを整えることがあります。
ただし、インナーカラーをしている方全員に、同じ薬剤や同じ方法で施術できるわけではありません。
「インナーカラー」という言葉は、髪のデザインを表す名称です。実際の髪にどの程度の負担が残っているかまでは、この名称だけでは分かりません。
同じインナーカラーでも、次のような違いがあります。
・ブリーチを使わずに明るくしたカラー
・一度だけブリーチした髪
・同じ部分へ複数回ブリーチした髪
・ブリーチ後に暗いカラーを重ねた髪
・ブリーチ部分へ縮毛矯正や髪質改善も行った髪
・過去のインナーカラーが毛先にだけ残っている髪
見た目の色が暗く戻っていても、過去のブリーチ履歴がなくなったわけではありません。
現在の色だけではなく、その部分へ何回ブリーチを行い、その後にどのような施術を重ねたのかを確認する必要があります。
白髪ぼかしハイライトにも、縮毛矯正が必要になることがあります
近年は、白髪を一色でしっかり染めるのではなく、細かなハイライトを入れて白髪を目立ちにくくする「白髪ぼかし」を選ぶ方が増えています。
白髪とハイライトをなじませることで、伸びてきた白髪との境目が目立ちにくくなり、明るい髪色を楽しみやすくなるカラー方法です。
一方で、もともとのクセや加齢によるうねり、広がりが強い場合、細く入れたハイライトの筋が髪の動きに重なり、せっかくの明暗や立体感が見えにくくなることがあります。
髪の面が整うと光の反射がそろい、ハイライトの筋感や色の濃淡も見えやすくなります。艶のあるストレートヘアによって、白髪ぼかしのデザインがより綺麗に見えることもあります。
そのため、白髪ぼかしハイライトを続けながら、クセや広がりも縮毛矯正で整えたいというご相談が生まれます。
白髪ぼかしハイライトと縮毛矯正の難しさ
クセや広がりを整えるとハイライトが綺麗に見えやすくなる一方で、ハイライト部分にはブリーチ履歴があります。デザインを綺麗に見せるために縮毛矯正をしたくても、その縮毛矯正によってブリーチ毛へ新たな負担を加える可能性がある。この両方を考えながら施術する必要があります。
白髪ぼかしハイライトへの縮毛矯正が難しい理由
インナーカラーは、耳まわりなどブリーチした場所が比較的分かりやすいデザインです。
それに対して白髪ぼかしハイライトは、細くブリーチした髪と、ブリーチしていない髪が頭全体に混在しています。
さらに、白髪ぼかしを繰り返している場合は、以前入れたハイライトと今回のハイライトが部分的に重なることがあります。
その結果、一見すると同じ明るさに見える髪の中に、次のような異なる履歴が存在します。
・今回初めてブリーチした髪
・以前に一度ブリーチした髪
・ハイライトが重なり、複数回ブリーチされている髪
・ブリーチしていないカラー毛
・過去の縮毛矯正が残っている髪
・加齢によって細くなり、毛髪体力が少なくなっている髪
特に注意が必要なのは、ハイライトが何度も重なっている部分です。
カラーで色を落ち着かせると、見た目だけではブリーチ回数の違いが分かりにくくなります。しかし、髪の中に残っている施術履歴と毛髪体力は同じではありません。
白髪ぼかしハイライトへの縮毛矯正では、ブリーチ毛とブリーチしていない髪が細かく混在していることを前提に、薬剤の強さや反応時間、アイロンの熱を考える必要があります。
ブリーチ毛のクセを伸ばすことと、ダメージを直すことは別です
ブリーチ毛への縮毛矯正を考えるうえで、最も大切なのは、次の二つを分けることです。
縮毛矯正でできる可能性があること
残っているクセやうねりを整え、乾かしたときの広がりや扱いにくさを軽減すること。髪の面を整え、ハイライトの明暗や艶を見えやすくすること。
縮毛矯正ではできないこと
ブリーチによって受けたダメージを消し、ブリーチ前の健康な髪へ戻すこと。
施術後にクセが伸び、髪が整って見えたとしても、ブリーチによるダメージが治ったわけではありません。
縮毛矯正によって表面の乱れが整い、手触りや収まりが変わることはあります。しかし、髪の内部に残っている負担や、失われた毛髪体力まで元へ戻せるわけではありません。
そのため、仕上がり直後に綺麗に見えることだけでなく、その後も切れ毛が増えず、日常で扱える状態を保てるかまで考える必要があります。
なぜブリーチ毛への縮毛矯正は難しいのか
ブリーチは、髪の色を明るくする過程で、髪へ負担を与える施術です。
ブリーチの回数や強さ、過去の施術履歴によっては、髪の弾力が少なくなり、濡れたときに伸びやすくなったり、乾かしたときに硬さや引っかかりが出たりすることがあります。
縮毛矯正も、薬剤とアイロンの熱を使って髪へ作用させる施術です。
ブリーチによって毛髪体力が少なくなっている部分へ、通常の髪と同じ薬剤や熱を加えると、クセが伸びる前に髪が負担へ耐えられなくなる可能性があります。
問題は、ブリーチ毛だから薬剤が反応しないことではありません。
むしろ反応しやすく、作用を加えすぎると急激にダメージが進むことがあります。クセを伸ばすために必要な作用と、髪が耐えられる限界との間にある許容範囲が狭いことが、ブリーチ毛への縮毛矯正を難しくしています。
クセを伸ばすことはできたとしても、一か八かの施術になるようなら、適切な施術とはいえません。
一人の頭の中に、異なる毛髪体力の髪が混在しています
インナーカラーやイヤリングカラーは、耳まわりやもみあげ付近へ施術することが多いデザインです。
この部分は、頭の中でも比較的細く、繊細な髪が多い場所です。
白髪ぼかしハイライトの場合は、ブリーチ部分が表面や顔まわりを含む頭全体へ細かく分布します。加齢による髪質の変化も重なり、同じ部分でも一本ごとに毛髪体力が異なることがあります。
その結果、一人の頭の中に次のような状態が同時に存在します。
後頭部:比較的太く、強いクセがある髪
表面:紫外線やヘアアイロンに加え、ハイライト履歴が混在する髪
根元:新しく生えてきた、施術履歴のない髪
顔まわり:細くなりやすく、白髪染めやブリーチ履歴が重なった髪
耳まわり:インナーカラーやイヤリングカラーの履歴がある髪
毛先:ブリーチ、カラー、縮毛矯正などが複数回重なった髪
後頭部の強いクセを伸ばすための作用を、そのまま顔まわりやハイライト部分のブリーチ毛へ与えることはできません。
場所ごとのクセと毛髪体力を見ながら、薬剤や反応時間、アイロン操作を調整する必要があります。
CISTAが施術前に確認すること
ブリーチ履歴のある髪へ縮毛矯正を行う場合、CISTAではご来店時に髪の状態と施術履歴を確認します。
主な確認点は次のとおりです。
・ブリーチを行った回数
・インナーカラーやハイライトを入れた範囲と位置
・同じ部分へブリーチを重ねているか
・ブリーチ後に暗いカラーを重ねているか
・白髪染めや白髪ぼかしをどのくらいの頻度で行っているか
・過去に縮毛矯正や髪質改善を受けているか
・濡れたときの髪の弾力
・チリつき、硬さ、引っかかり、断毛がないか
・現在の髪にどの程度の毛髪体力が残っているか
ブリーチの回数が少なければ必ず施術でき、回数が多ければ必ずできないという単純な基準ではありません。
同じ一回のブリーチでも、髪質、使用した薬剤、放置時間、その後の施術履歴によって、残っている体力は異なります。
過去の施術内容を伺ったうえで、最終的には実際の髪を確認して判断します。
ブリーチ毛への縮毛矯正で考えられる4つの判断
インナーカラーや白髪ぼかしハイライトの履歴がある場合、施術方法は一つではありません。
1.ブリーチ部分を含めてクセを整える
ブリーチ部分にも施術へ耐えられる毛髪体力が残っている場合は、薬剤と熱の作用を調整しながら、クセを整えられることがあります。
白髪ぼかしハイライトの場合は、髪の面が整うことで艶が出やすくなり、ハイライトの明暗や立体感が見えやすくなることもあります。
ただし、健康な髪と同じ強さで施術するのではなく、ブリーチ部分に合わせた細かな調整が必要です。
2.ブリーチしていない部分を中心に施術する
ブリーチ部分の毛髪体力が少ない場合は、新しく生えた根元や、ブリーチしていない部分を中心に縮毛矯正を行います。
ブリーチ部分には薬剤をつけない、または必要以上の作用を加えないようにすることで、全体の広がりを抑えながら弱い部分を守ります。
3.真っすぐさより、毛髪体力を残すことを優先する
クセを完全に伸ばそうとすると、髪への負担が大きくなりすぎる場合があります。
その場合は、クセを少し残してでも、乾かしたときの広がりや扱いにくさを軽減する着地点を選びます。
100%の真っすぐさより、3日後、2ヶ月後にも無理なく扱える状態を優先する判断です。
4.今回は縮毛矯正を行わない
断毛や強いチリつきがある場合、濡れた髪が過度に伸びる場合など、縮毛矯正による負担へ耐えられないと判断することがあります。
その場合は、施術を行わず、傷んだ部分を切りながら新しい髪へ入れ替えていく方法を考えます。
クセを伸ばせる技術があっても、施術後まで安全な着地点を見込めないなら、行わないことも必要です。
暗く染め直しても、ブリーチ履歴はなくなりません
インナーカラーや白髪ぼかしハイライトを暗く染め直すと、見た目ではブリーチ部分が分かりにくくなることがあります。
しかし、髪の色が暗く戻っても、ブリーチによって受けた履歴やダメージがなくなるわけではありません。
新しく担当する美容師から見ると、通常のカラー毛に見えることもあります。
過去にインナーカラー、イヤリングカラー、白髪ぼかしハイライトなどをしていた場合は、現在の色にかかわらず、ご来店時のカウンセリングでお伝えください。
いつ頃、どの範囲へ、何回程度ブリーチしたかが分かると、施術範囲を判断する材料になります。
ブリーチ毛に縮毛矯正をかけた後も注意が必要です
施術直後にクセが伸び、綺麗に見えたとしても、ブリーチ毛が健康な髪へ戻ったわけではありません。
そのため、施術後もブリーチ部分へ強い熱や薬剤を重ねないことが大切です。
・毎日高温のアイロンを同じ部分へ繰り返さない
・次回のブリーチやカラーを重ねる前に施術履歴を共有する
・ハイライトを入れる位置や間隔を担当美容師と相談する
・毛先の引っかかりや硬さが増えたら、無理に熱で整えない
・同じブリーチ部分へ縮毛矯正を繰り返さない
・傷んだ部分を少しずつ切り、新しい髪へ入れ替えていく
縮毛矯正によってクセが整ったあとも、ブリーチ毛としての扱いは続きます。
その後のカラーや縮毛矯正でも履歴を引き継ぎ、同じ部分へ必要以上の負担を重ねないことが重要です。
希望する仕上がりと、安全にできる範囲を共有します
ブリーチ履歴のある髪では、施術そのものと同じくらい、完成の着地点を共有することが大切です。
お客様が希望する仕上がりと、現在の毛髪体力で実現できる仕上がりが、必ずしも一致するとは限らないからです。
例えば、次の二つでは施術の考え方が変わります。
・ブリーチ部分を含め、できる限り真っすぐにしたい
・ブリーチ部分の毛髪体力を守りながら、全体の広がりを抑えたい
CISTAでは、できることだけではなく、現在の髪では難しいこと、施術によって考えられるリスクもお伝えします。
無理に期待を大きくするのではなく、今の髪でどこまで整えられるのかを共有したうえで施術を行います。
ブリーチカラーと縮毛矯正をこれから両立したい方へ
インナーカラーや白髪ぼかしハイライトと縮毛矯正は、どちらかを必ず諦めなければならないわけではありません。
ただし、同じ髪へブリーチと縮毛矯正を繰り返すほど、次回以降の選択肢は少なくなります。
特に白髪ぼかしハイライトは、施術のたびにハイライトが重なる可能性があります。カラーの仕上がりだけではなく、どの部分に何回ブリーチが重なっているのかを管理することが大切です。
これからもブリーチカラーと縮毛矯正の両方を続けたい場合は、今回の仕上がりだけでなく、次回以降の施術まで考えて計画する必要があります。
・ブリーチする範囲を必要以上に広げない
・同じ場所へのブリーチの重なりを減らす
・縮毛矯正とカラーの施術履歴を記録しておく
・デザインを変えるときも、過去のブリーチ部分を確認する
・毎回すべての希望を重ねず、優先順位を決める
長く綺麗な状態を保つためには、「今回できるか」だけではなく、「次回も選択肢を残せるか」という視点が必要です。
まとめ|クセは伸ばせても、ブリーチのダメージは消せません
インナーカラー、イヤリングカラー、白髪ぼかしハイライトなどの履歴があるブリーチ毛でも、状態を見極めれば、縮毛矯正でクセを伸ばせることはあります。
クセや広がりが整うことで髪の面に艶が生まれ、白髪ぼかしハイライトの筋感や立体感が綺麗に見えやすくなることもあります。
しかし、クセが伸びて綺麗に見えることと、ブリーチによるダメージが回復することは別です。
縮毛矯正によって、ブリーチ前の健康な髪へ戻すことはできません。
だからこそ、現在の色だけではなく、ブリーチの回数、重なっている範囲、その後の施術履歴、残っている毛髪体力を確認する必要があります。
ブリーチ部分を含めてクセを整える。
ブリーチしていない部分を中心に施術する。
クセを少し残して毛髪体力を守る。
今回は縮毛矯正を行わない。
CISTAでは、この選択肢を髪の状態によって分け、施術直後だけでなく、3日後、2ヶ月後にも無理なく扱える着地点を考えます。
ブリーチ履歴のある髪も、現在の毛髪体力から判断します
インナーカラー、イヤリングカラー、白髪ぼかしハイライトなどの履歴があっても、クセを整えられる場合があります。ただし、ブリーチによるダメージを回復させる施術ではありません。ご来店時に髪の状態と履歴を確認し、できる範囲と行わない方がよい範囲を分けてご提案します。
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