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今回ご紹介するのは、結婚式を2週間後に控えたお客様の縮毛矯正リカバリー事例です。
お客様は以前にもCISTAへご来店いただいていましたが、遠方にお住まいのため、その後はお近くの美容室で縮毛矯正を受けられたそうです。
しかし、今回の施術によって前髪の一部が切れ、毛先にも強い引っかかりやチリつきが残っていました。
しかも、結婚式まであと2週間。
時間が限られているからこそ、最初に「できること」と「元には戻せないこと」を分けて考える必要がありました。
【結論】切れた髪を元には戻せませんが、今より扱いやすく整えられる場合があります
縮毛矯正で断毛した髪や、限界を越えて損傷した髪を、施術前の状態へ完全に戻すことはできません。
ただし、現在の髪に残されている毛髪体力を確認し、これ以上の損傷を避けながら、目立ちにくくする、周囲の髪となじませる、手触りやまとまりを調整するといった対応ができる場合があります。
今回は結婚式まで2週間という限られた時間の中で、前髪を最優先にしながら、当日を少しでも安心して迎えられる状態へ近づけることを目指しました。
ご来店時には、前髪の一部が断毛していました
最初に確認したのは、前髪の状態です。
一部の髪が途中から切れ、長さが不揃いになっていました。
さらに、髪全体にも次のような状態が見られました。
- 毛先の強いダメージ
- ブラシや手ぐしを通したときの引っかかり
- 表面のチリつき
- 部分的なクセの伸び不足
- 中間から毛先のまとまりにくさ
断毛と伸び不足が同時に起きている髪は、単純にもう一度強い薬剤を使えば直るものではありません。
むしろ、残っている髪の体力を見誤って再施術すると、断毛がさらに進む可能性があります。
そのため、どこまで施術できるのかを慎重に見極める必要がありました。
そして、結婚式まで残されていたのは2週間でした
お話を伺うと、お客様は2週間後に結婚式を控えていました。
前髪の断毛だけでも不安な状況ですが、今回は大切な日の直前です。
美容師として責任の重さを感じると同時に、期待だけを持たせる説明をしてはいけないと考えました。
そこで、施術を始める前に次の点をお伝えしました。
- 現在の施術で改善できる部分
- 今回の施術では改善できない部分
- 切れた髪は元には戻らないこと
- 今後、時間をかけて伸ばす必要がある部分
- これ以上傷ませないことを最優先にすること
縮毛矯正の失敗直しは、すべてを元通りにする魔法ではありません。
だからこそ、施術前に成功と考える状態を共有することが大切です。
切れてしまった髪を、元の長さには戻せません
一度断毛した髪を、施術によって元の長さへ戻すことはできません。
トリートメントをしても、髪が再びつながるわけではありません。
このような場合に考えるのは、次のような現実的な対応です。
- 切れた部分を周囲の髪で目立ちにくくする
- 残っている髪をこれ以上切れさせない
- 前髪全体の形を整える
- スタイリングしやすい状態へ近づける
- 髪が伸びるまでの過ごし方を考える
「直す」という言葉を、元通りにするという意味だけで考えると、できないことがあります。
しかし、現在より扱いやすくし、日常や大切な予定の中で困りにくい状態へ近づけることは、髪の状態によって可能な場合があります。
今回、最優先にしたのは前髪です
結婚式を控えたお客様にとって、前髪は印象を左右する大切な部分です。
正面から見たときに断毛が目立てば、写真を撮るときにも気になってしまいます。
そのため今回は、髪全体を一度にきれいに見せることより、まず前髪を整えることを優先しました。
傷んだ部分の状態を確認しながら、必要以上の薬剤反応や熱を加えないように調整します。
切れてしまった部分については、周囲の髪となじませ、できるだけ自然に見えるようにデザインしました。
すべてを元通りにすることはできませんが、前から見たときの違和感を減らすことで、大切な日を迎えるための一つの山を越えることができました。
毛先の強い引っかかりにも、別の判断が必要でした
前髪の次に確認したのが、中間から毛先の状態です。
手ぐしを通すと絡まり、毛先では指が止まるほど強い引っかかりがありました。
このような状態へ、根元と同じ縮毛矯正を繰り返すことはできません。
すでに薬剤や熱の影響を受けている毛先へ、さらに強い反応を与えれば、パサつきや断毛が進む可能性があるからです。
今回は、毛先に残されている体力を確認し、これ以上の負担を避けながら、必要な範囲で質感とまとまりを調整しました。
失敗直しでは、「何をするか」と同じくらい、「どこへは何もしないか」が重要になります。
失敗直しでは、髪全体を一度で完成させようとしないことも大切です
縮毛矯正の失敗には、さまざまな状態があります。
- クセが十分に伸びていない
- 根元が折れている
- 毛先が硬くなっている
- 髪がチリついている
- 途中から断毛している
- 複数の状態が同時に起きている
クセが残っているだけなら、状態によっては再施術を検討できます。
しかし、髪の体力が大きく失われている場合は、薬剤や熱を加えない方がよいこともあります。
今回のように大切な予定が迫っている場合でも、無理に全体を施術することが最善とは限りません。
まず目立つ部分を整える。
扱いにくさを減らす。
これ以上悪化させない。
そして、髪が伸びるまでの時間も含めて、少しずつ状態を整えていく。
失敗直しには、そのような段階的な考え方が必要です。
大切な日までに、できる範囲で髪を整える
今回の施術では、結婚式という大切な予定を前に、現在の髪でできる限りのリカバリーを行いました。
断毛した髪を元通りにしたわけではありません。
それでも、前髪を目立ちにくく整え、毛先の引っかかりやまとまりを調整することで、施術前より扱いやすい状態へ近づけることができました。
縮毛矯正の失敗に悩んでいると、「もう一度縮毛矯正をすれば直るのではないか」と考えるかもしれません。
しかし、本当に必要なのは、すぐに薬剤を重ねることではなく、現在の髪に何ができるのかを見極めることです。
状態によっては施術を行う場合もあれば、必要な部分だけを調整する場合、今回は施術をしない場合もあります。
できることと、できないことを分けて考える。
それが、縮毛矯正の失敗と向き合うための最初の一歩です。
CISTA
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