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今日の営業写真です。
本日ご来店いただいたのは、一年ぶりとまではいかないのですが、ちょっと前回施術から時間が空いてしまった方でご自宅でセルフカラーをして過ごされていた方がいらっしゃいました。
もちろんセルフカラーなので、ダメージが蓄積されている状態の髪の毛ですが、深刻なダメージを負っているというわけではありませんでした。
ちょっと話は逸れますが、なぜヘアカラーをご自身ですると傷みやすいのかを簡単にお伝えしますね。
細かくいうとたくさんあり過ぎるので端おりますが、今回はPH値に着目してダメージとの関係を短くお話しします。
まず、PH値とは昔学校の理科の実験で使いましたよね。
「リトマス試験紙」。
Ph7が中性で、0〜7までが酸性。7〜14までがアルカリ性。
思い出しましたか?
ではこれに身近なものを当てはめていきますね。
PH2→レモンやお酢
PH3〜4→スポーツドリンクやポン酢、みかん。
PH5→しょうゆ、ビール
PH7→水道水
PH8→海水
PH10→石鹸、食器洗剤
それ以上は取り扱いが危険なもの
そして、美容の施術で使用する薬剤を当てはめていくと以下のようになります。
PH3→ヘアマニキュア
PH4.5~5.5→酸性縮毛矯正など
PH6~7→中性縮毛矯正
PH8~10→アルカリ縮毛矯正、パーマ液
PH11→ヘアカラー
PH12→ブリーチ
このような感じになりますね。
ちなみに、髪の毛の等電点。
つまり髪の毛の一番安定している状態はPH5.5です。
なんだか一般的には水と同じPH7の中性が一番髪に良さそうなイメージなのですが、実は髪の毛にとってPH7はアルカリに傾く性質があります。
ちょっと不思議な感覚ですよね🤔
そして本日の主役である「ヘアカラー」ですがPH11です。
これだけでも髪にとって負担が大きいことがわかると思いますし、ダメージになるわけだよな〜って納得できます。
では、サロンカラーとセルフカラーにダメージの違いがあるのかというと、明確にあると言えるでしょう。
なぜなら、美容師がカラー施術するときは必要なパワーの薬剤を効果的に塗布していく技術があるからといえます。
最近はカラー専門店の一部のサロンでは、この塗り分けの技術があまりないところも見かけますが、サロンカラーがセルフカラーよりも傷みにくいのは一番に技術力の違いが大きいでしょう。
ですが、様々な事情があるのもご理解しています。本日いらした方も介護の問題もありやむなくです。
だからこそ、セルフカラーの方の縮毛矯正だからといってクオリティは下げないように施術しようと決意するわけです!!燃える🔥
こういうところ昭和っぽいですよね💦
本日のお客様の髪の状態を確認しておくと、
パサつき、ひっかかり、毛先のほうがザラザラしていて広がる。
よくあるカラーのダメージですね。
そして、それに付け加えて縮毛矯正を得意とする美容師からの目で見ると、付け加えることが増えてきます。
それはヘアカラー剤の中に入っていたアルカリが、まだ髪の中に蓄積している状態で、とくに白髪の目立ちやすいフェイスラインなどに蓄積されています。
この蓄積されたアルカリ、残留アルカリが縮毛矯正においてムチャクチャ難易度を上げていきます。
よく「髪染めを始めたら、縮毛矯正が以前よりダメージするようになった」
と聞いたり、実体験された方はいらっしゃると思います。
それはこの残留アルカリにより、縮毛矯正の施術が難しくなっていることが要因となっていることが多いといえるでしょう。
本日のお客様もまさしくこちらのタイプで、髪の毛の細いフェイスライン・もみあげを中心に繊細な仕事が求められます。
では、いきましょう。
もともとのクセは大きくうねるようなクセで、PHと還元剤の量もバランスを見ながら整えていき、フェイスラインなどにはPH値の低い酸性の縮毛矯正でかけていきます。
よく「酸性縮毛矯正」は傷まないんだ。と聞くことがありますが、物には必ず一長一短があるので私は酸性も中性もアルカリ縮毛矯正も使って施術していきます。
適材適所ですね。
それが一番痛まないですし、綺麗にかかります。
根本のクセは中性と酸性の薬剤を、還元値を移行しながら塗布していき、今回は毛先のケアストレートのメニューも承っていたので進めていきます。
ケアストレートは微還元させてかけていくのですが、使用する薬剤に耐えられる髪の状態を一時的に作りながら薬剤を反応させていきます。
1剤を流したら、後は落ち着いて丁寧に施術して完成です。
Beforeでは毛先のダメージも気になっていましたが、仕上がりではダメージがなかったようなサラ艶になりました✨
それでは仕上がり動画をどうぞ。