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本日の営業写真でございます。
今回は「縮毛矯正って傷むんでしょ」問題について、ワタシなりにご説明させていただければと思いますので、お時間あればご一読ください。
ではまず、本日のお客様の髪の毛についてのデータです。
髪は細毛の方で毛量は普通、クセの強さも強くはないが膨らむしまとまらない感じになります。
美容師的にはクセを伸ばすことについては、とくに難しいということはないのですが、ダメージに対してとても繊細というところを注意する必要があるでしょう。
みなさんの中で細毛の方はとくにご経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、クセは伸びてもそれと同等以上に髪が傷んだ!!というご経験はありませんか?
当店CISTAに初めていらっしゃる細毛の方々は、だいたい皆さん口を揃えておっしゃるのですが、
「縮毛矯正かけてるから傷んでしまって・・」と悩みをいただきます。
毛先がパサついてしまったり、もみあげや襟足などもそうですが一番はフェイスラインのチリつきに悩まれている方が非常に多いというのが経験としてあります。
「クセは取りたいのに、代償に傷んでしまう」
これ変えたいですよね。
変えられます✨
ではここから、少し技術的なお話をさせていただきますね。
まずは細毛の方の縮毛矯正で重要になるポイントがいくつかありますのでご紹介します。
①薬剤の【還元値】をオーバースペックにならないようにする。
そもそも還元値とは、縮毛矯正剤の中に入っている還元剤の強さのことで、こちらの還元剤を髪のたんぱく質に対して化学反応させて、毛髪のS-S結合を切断していきます。
すみません、なるべくシンプルに端折って説明したつもりなのですが難しいですよね😅
感覚的にいうと、クセを伸ばすのに必要なパワーをオーバースペックにしない。ということです。
なぜなら、オーバースペックな薬剤で還元をしてしまうと、髪の毛はジリジリになりやすくなってしまうんです。
これらの化学反応などについてはまた別の機会に詳しくご紹介できればと思います。
②薬剤のPH値に気をつける。
以前の記事でも詳しく書いたような気がするのですが、髪の毛はPHを操作して薬剤を髪の内部に浸透させていきます。
ちなみに、PHとは小学生の頃に聞き覚えのある「リトマス試験紙」というとご記憶があるでしょうか。
酸性は赤色に変色し、アルカリ性は青色に変色するアレです。
美容師が使うPHとは、髪のキューティクルをどれだけ開いて薬剤を浸透させていくか。ここでPHの考え方を利用していきます。
PHが低い、つまり酸性だと髪の毛は収斂されてキュッと縮まり固くなります。
逆にPHが高くアルカリ性だと、キューティクルが緩み薬剤が髪内部に入りやすくなります。
ではここで、細毛の方にやってはいけないPH値は酸性とアルカリのどちらでしょうか?
答えは、アルカリに傾けると失敗のリスクが増えていきます。
よく酸性ストレートはスゴイ!!
ということも見聞きしますが、こちらは細毛の方の縮毛矯正に適しているからだといえます。
なぜなら、細毛の方のキューティクルは太い毛の方に比べて、キューティクルが薄いのでキューティクルを広げなくても薬剤が髪内部へ浸透していきます。
ちょっと難しいテクニックを言ってしまうと、細毛の方の縮毛矯正をする場合、酸性のPH値の薬剤をベースに必要な還元値で操作していくことが肝要になってきます。
というより、これが全てです。
まぁ、そこが難しいというのが現実なんですが。
よく大人世代の縮毛矯正が上手な美容師さんたちは、だいたいこの塩梅が上手なんです。
なんだかいいですよね、この職人感✨
あまり詳しく書き進めると止まらなくなっちゃうので、この辺りで本日のお客様に戻ります。
こちらのお客様は縮毛矯正とカラーでご来店いただいたのですが、ちょっと特殊なやり方で髪をツルツルにさせてもらいました。
クセのでている部分は酸性縮毛矯正でしっかり伸ばし、ちょっとパサつきのある毛先はオプションメニューの毛先のケアストレートではなく、カラーでしっとりさらさらにしました。
というのも、毛先のカラーが抜けていて明るくもなっていたのですが、こちらの部分にダメージホールがあったので穴埋めというカタチで色素と髪の不足している成分を入れました。
ダメージホールの無くなった髪は、ざらつきやパサつきがなくなりしっとりいい感じですね👍
もし、今まで「縮毛矯正って傷むんでしょ」と思ってらっしゃった方は、当店CISTAへいらしてみてください。大人女性の方もこちらに当てはまることが多いのでぜひどうぞ。
では、動画をご覧になってみてください。
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