ウィッグを外したいと思う時期と、自分の髪だけで自然なヘアスタイルをつくれる時期は、必ずしも同じではありません。
髪が生えてきた。
長さも少しずつ伸びてきた。
けれど、強いうねりやボリュームがあり、思うような髪型にならない。
この頃になると、
「そろそろ縮毛矯正ができるのでは」
と考える方が増えてきます。
抗がん剤治療後の縮毛矯正で大切なのは、何年経ったかという数字だけではありません。
縮毛矯正をかけたあと、自分の髪で自然なヘアスタイルをつくれるか。
そして、ご自宅でも無理なく扱える状態になるか。
CISTAでは、その完成まで考えて施術のタイミングを決めています。
【結論】大切なのは、縮毛矯正後にヘアスタイルをつくれることです
CISTAでは、抗がん剤治療後の縮毛矯正を考えるひとつの目安として、ラストケモから2年以上、トップの髪が耳に届く長さをお伝えしています。ただし、期間や長さの数字を守ることが目的ではありません。縮毛矯正をかけたあと、自分の髪で自然なヘアスタイルをつくれることが目的です。髪の伸び方、毛量、うねり、目指す髪型には個人差があるため、実際には現在の髪を見ながら、その方に合ったタイミングを考えます。
縮毛矯正をかけたいと思う時期は、人それぞれです
抗がん剤治療後に縮毛矯正を考え始めるきっかけは、一人ひとり異なります。
再生毛のうねりが強くなってきた。
髪のボリュームでウィッグが浮くようになった。
帽子やウィッグが暑くなってきた。
自分の髪で外出したいと思うようになった。
久しぶりに人と会う予定ができた。
その中でも、多くの方が口にされるのが、
「もう自分では、この髪を扱いきれません」
という言葉です。
前髪が浮く。
横の髪が大きく広がる。
毎朝濡らしても、思うような形にならない。
髪が生えてきた喜びとは別に、伸びてきたからこそ生まれる扱いづらさがあります。
「施術できる長さ」と「髪型になる長さ」は違います
短い髪でも、アイロンで挟める場合はあります。
しかし、アイロンで施術できることと、自然なヘアスタイルとして完成することは同じではありません。
トップの髪が短い段階でうねりだけを伸ばすと、毛先が立ったり、頭の丸みに沿わなかったりすることがあります。
場所によって髪の長さが大きく違えば、クセが落ち着いても、全体のフォルムをつくれないこともあります。
CISTAが見ているのは、単に薬剤をつけてアイロンを入れられるかではありません。
前髪を自然に下ろせるか。
横の髪がまとまるか。
トップから毛先まで、ひとつの髪型としてつながるか。
ご自宅で乾かしたときにも扱えるか。
その方が自分の髪で過ごす姿まで想像しながら考えます。
目安は、ラストケモから2年以上
CISTAでは、抗がん剤治療後の縮毛矯正について、ラストケモから2年以上経過していることをひとつの目安としています。
以前は、現在よりも早い時期の施術にも取り組んでいました。
しかし、実際の施術とその後の経過を見続ける中で、早くクセを伸ばすことよりも、髪型として完成できる段階まで髪が育っていることのほうが大切だと考えるようになりました。
2年という時間は、ただ待っていただくためのものではありません。
再び生えてきた髪が伸び、場所ごとの長さが少しずつそろい、自分の髪を活かしたヘアスタイルを考えられるようになるまでの時間です。
ただし、髪が生え始める時期や伸びる速さには個人差があります。
そのためCISTAでは、2年という数字だけで判断するのではなく、現在の髪の状態と目指すヘアスタイルを一緒に見ています。
トップの髪が耳に届く長さを目安にする理由
もうひとつの目安が、トップの髪が耳に届く長さです。
トップの髪が耳に届く程度まで伸びると、髪を自然に下ろしやすくなり、横や後ろの髪とつなげながらフォルムをつくれるようになります。
前髪をつくる。
耳まわりへ自然につなげる。
横の広がりを抑える。
頭の丸みに沿った形をつくる。
縮毛矯正でうねりを整えたあと、このような髪型をつくれる長さがあることで、自分の髪だけで過ごしやすくなります。
つまり、耳に届く長さは、縮毛矯正をかけるためだけの長さではありません。
自毛デビュー後のヘアスタイルをつくるための長さです。
2年と長さは、断るための線ではありません
「ラストケモから2年以上」
「トップの髪が耳に届く長さ」
この二つは、数字だけで施術の可否を分けるための線ではありません。
縮毛矯正後に自然なヘアスタイルをつくりやすくなる状態を、分かりやすくお伝えするための目安です。
髪の伸び方、毛量、うねりの強さ、場所ごとの長さ、希望する髪型は一人ひとり異なります。
ショートヘアを目指す方と、ボブを目指す方でも、必要な長さは同じではありません。
そのため、実際の施術では現在の髪を直接見ながら、どのような髪型ならつくれるのかを考えます。
大切なのは基準に当てはめることではなく、施術後の姿まで無理なくつなげられることです。
梅雨から夏に相談が増える理由
CISTAでご相談が増えやすいのは、梅雨から夏にかけてです。
湿度が高くなると、再生毛のうねりや広がりが目立ちやすくなります。
さらに気温が上がると、自分の髪のボリュームに加えてウィッグを着用することが、身体的な負担になってきます。
汗をかく。
ウィッグの中に熱がこもる。
再生毛のボリュームで、ウィッグが浮いて感じる。
外したくても、自分の髪ではまだ外出しにくい。
このような悩みが重なり、
「もうウィッグを外したい」
という気持ちが強くなる時期です。
そのときに見るべきなのは、期間だけではありません。
今の長さで、どのような髪型をつくれるのか。
縮毛矯正によって、自毛デビューへどこまで近づけるのか。
現在の髪を見ながら、現実的な完成形を考えることが重要です。
人に会う予定が、髪を整えたいきっかけになります
季節だけでなく、大切な予定をきっかけに縮毛矯正を考える方もいらっしゃいます。
・お子様の卒業式や入学式
・ご自身やご家族の結婚式
・同窓会
・遠方への帰省
・治療後、久しぶりに会う方との再会
大切な人に会うとき、できるだけ自然な髪でいたい。
病気のことではなく、いつもの自分として過ごしたい。
そう思うことは、決して特別なことではありません。
ただ、大切な予定があるからこそ、イベント当日だけではなく、その後も自分で扱える髪型をつくる必要があります。
縮毛矯正をかけることをゴールにせず、その髪でどのように日常を過ごすのかまで考えることが大切です。
大型連休に情報を探し始める方もいます
大型連休や年末年始など、少し時間ができたときに、治療後の髪について調べ始める方もいらっしゃいます。
普段は治療や仕事、家事に追われ、自分の髪について落ち着いて調べる時間をつくれなかった。
連休中に改めて鏡を見て、
「この髪を、これからどうしたらいいのだろう」
と検索を始める。
CISTAへご来店いただく方からも、
「休みの日に調べて見つけました」
と伺うことがあります。
情報を探し始めたからといって、すぐに施術を受ける必要はありません。
まずは、髪がどのくらい伸びたときに自毛デビューを考えられるのか、どのような髪型を目指したいのかを知ることから始まります。
髪の伸び方と、目指す髪型は一人ひとり違います
同じ時期に抗がん剤治療を終えた方でも、髪の状態は同じではありません。
髪が生え始める時期。
伸びる速さ。
髪の太さ。
毛量。
うねりの強さ。
場所による長さの違い。
そして、どのような髪型で自毛デビューしたいのかによっても、必要な長さは変わります。
CISTAでは来店時に、現在の髪を直接確認します。
・どの部分に強いうねりがあるのか
・トップから耳まわりまで、どのくらい長さがあるのか
・髪の太さや毛髪体力に、場所ごとの差があるか
・前髪や顔まわりを、どのように仕上げたいのか
・今の長さで、どのようなヘアスタイルをつくれるのか
できることと現在の髪で難しいことをお伝えしながら、目指す完成形を一緒に確認します。
最初に考えるのは「施術するか、しないか」ではありません。
今ある髪で、どのようなヘアスタイルをつくれるかです。
髪が育つまでの時間にも、できることがあります
希望する髪型に必要な長さがまだ足りない場合も、その期間にできることがあります。
まず大切なのは、これからヘアスタイルをつくるために必要な長さを残すことです。
ボリュームが気になるからといって、髪をすきすぎたり、トップを短く切りすぎたりすると、自毛デビューに必要な長さがそろうまで、さらに時間がかかる場合があります。
今を過ごしやすくすることと、これから目指す髪型へつなげること。
その両方を考えながら、カットすることが大切です。
自毛だけではまだ外出しにくい時期には、ウィッグからすぐに完全卒業しようとせず、トップピースを併用する方法もあります。
すべてを一度に変えるのではなく、自分の髪が育つまでの時間を無理なくつなぐための選択肢です。
縮毛矯正によって変えられること
縮毛矯正は、現在生えている髪のうねりや広がりを整える技術です。
毛根から生えてくる髪質そのものを変えたり、短い髪を長くしたりすることはできません。
それでも、現在の髪に合わせて施術することで、次のような変化を目指せます。
・浮いていた前髪が下りやすくなる
・横へ広がっていた髪がまとまりやすくなる
・髪全体のボリュームが落ち着く
・朝のスタイリング時間を短くできる
・自分の髪を活かしたヘアスタイルをつくりやすくなる
髪が整うことで、ウィッグやトップピースを外して過ごせるようになる方もいます。
大切なのは、クセを伸ばすことだけではありません。
縮毛矯正をかけた髪をカットで自然につなぎ、ご自宅で乾かしたときにも髪型として収まることです。
最初の難しい時期だけ、CISTAがお手伝いすることもできます
抗がん剤治療後の再生毛は、場所によって髪の太さ、長さ、うねり方が異なることがあります。
そのため、再生毛へ初めて縮毛矯正をかけるときには、髪の状態を見ながら慎重に施術を組み立てる必要があります。
最初の難しい時期だけCISTAが担当し、髪の状態が安定したあとは、以前から通っていた美容室や、ご自宅の近くにある美容室へ戻っていただいて構いません。
CISTAは、お客様をずっと囲い込むために回復美容を行っているわけではありません。
専門性が必要な期間をお手伝いし、その後はご自身の髪や好みを長く知っている美容師さんのもとへ戻る。
以前から信頼している美容師さんに、
「ただいま」
と戻れることも、元の日常を取り戻す大切な一歩だと考えています。
まとめ|期間ではなく、その先のヘアスタイルを見ています
抗がん剤治療後に縮毛矯正を考える時期は、人それぞれです。
ウィッグが暑くなったとき。
再生毛のうねりが強くなったとき。
自分の髪で外出したいと思ったとき。
大切な人と会う予定ができたとき。
そのような出来事が、髪を整えたいと思うきっかけになります。
CISTAでは、ラストケモから2年以上、トップの髪が耳に届く長さをひとつの目安としてお伝えしています。
しかし、本当に大切にしているのは、期間や長さの数字ではありません。
縮毛矯正をかけたあと、自分の髪で自然なヘアスタイルをつくれること。
その髪をご自身でも扱えること。
そして、ウィッグを外したあとの日常へつながることです。
髪の伸び方や目指す髪型は、一人ひとり違います。
現在の髪でどこまでできるのかを確認しながら、その方に合った自毛デビューの形を一緒に考えていきます。
自分の髪で、自然なヘアスタイルをつくるために
CISTAの回復美容は、縮毛矯正をかけること自体を目的としていません。現在の髪を見ながら、うねりを整えたあとにどのようなヘアスタイルをつくれるのか、自毛デビュー後の毎日まで考えて施術します。
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